人気ブログランキング | 話題のタグを見る

地球温暖化の国際交渉をフォローしたいところです


by togura04

アメリカ連邦下院でのワックスマン・マーキー法案採決前夜

 各種の米国の団体からの緊急メッセージが届いています。
オバマ政権の温暖化対策を占う、米国のキャップ&トレード排出権取引の実施&各種の規制組み合わせ法案は、今年中の成立を期して、下院での採決が現地時間の26日晩ないし27日朝に行われるということです。

ワシントン・ポスト紙とABCニュースが行った世論調査によると
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/politics/polls/postpoll_062209.html?sid=ST2009062404004
 オバマ大統領の支持率は高いですねー。いまだに65%をキープしています。
またテーマ別のe、Global warmingについては 支持率54%  不支持率28% 意見なし17%
とダブルスコアで支持されています。

 タイミングを合わせたものかどうかは知りませんが、 かつて温暖化の警告証言を行ったNASAのスター科学者、ジェームズ・ハンセンは先日、石炭の露天掘りを止めさせる非暴力の直接行動を行い、他の有名活動家たちとともに逮捕されました。
 (国際交渉の場での一部途上国の主張の素にもなったビル・マッキベンの350.orgは、ハンセンの警告を受けてこのキャンペーンの数字350ppmを決めています。)
NASA’s James Hansen arrested in protest on mountaintop removal
http://climateprogress.org/2009/06/23/james-hansen-top-us-climate-scientists-arrested-protest-on-mountaintop-removal/
アメリカ連邦下院でのワックスマン・マーキー法案採決前夜_f0203461_11254080.jpg

”「私は政治家ではない。科学者であり市民だ。」とジェームズ・ハンセン博士は語った。 「政治家は選択を迫られて中途半端な政策を提唱する必要があるかもしれない。 しかし、政治的に妥当なことではなく何が正しいのか、を主張する市民からの圧力を政治家に確かに感じさせるのは私たちの責任なのだ。」「山頂を削る石炭採掘は、エネルギー源のわずかな一部にしか過ぎず、全廃しなければならない。」と語った。”

 先月には同様な直接行動に参加して、ワシントンDCの石炭火電の建設計画も撤回させました。

 オバマ政権の下での政策の地殻変動は、こういう草の根の動きも誘発しつつあるのでしょう。

・Police pinch protesting Hansen in climate change kerfuffle
http://blogs.nature.com/climatefeedback/2009/06/police_pinch_protesting_hansen.html
by togura04 | 2009-06-26 20:26 | 米国の動向