地球温暖化の国際交渉をフォローしたいところです


by togura04

次の国際交渉イベント

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 もうこの次の国際交渉イベントは、オバマ大統領の訪日くらいしかありません、バルセロナ会合は終わってしまいました。次はコペンハーゲンです。

コペンハーゲンCOP15へのカウントダウンはこちら。
(残念ながら、exciteブログ上では、このJavascriptは保安上掲載できないようです。)


●リンク
・国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局HP

・地球交渉速報(ENB)

・世界の環境NGOsの集まり気候行動ネットワーク(CAN)が発行する会議場通信ECO

1年前のポズナニCOP14に関する関連リンク集

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by togura04 | 2009-11-08 14:10 | コペンCOP15/CMP5
 Earth Negotiation Bulletin(地球交渉速報)のバンコク会合版があります。

Bangkok Climate Change Talks - 2009
http://www.iisd.ca/climate/ccwg7/

 地球交渉速報に掲載されたバンコク準備会合の議事録(最終日とまとめ分を除く)より、日本政府代表の関連発言を紹介しておきます。

 「用語集」
 AWG-KP/京都議定書の下での附属書Ⅰ国の更なる約束に関する特別作業部会:ポスト2012の先進国の削減義務について討議する場
 AWG-LCA/国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の下での長期的協力行動に関する特別作業部会:ポスト2012の全てのFCCC加盟国の将来取り組みについて討議する場
 BAP/バリ行動計画:2009 年12 月コペンハーゲンCOP15&COP/MOP5を交渉の最終期限と定めた。バリ・ロードマップとも呼ばれる。
 附属書I国/京都議定書で削減義務を持つ国(米国を除く)
 非附属書I国/京都議定書のそれ以外の加盟国(米国を除く)
 主要排出国/(日本政府の用語)先進国+中国・インド+?

 AOSIS/小島嶼国連合
 SIDS/島嶼途上国
 LDC/最貧途上国
 環境十全性グループ/スイス・韓国・メキシコ等参加のグループ
 EU/欧州連合
 G77&China/途上国側の最大集合

 コンタクトグループ/各分科会の中の少人数会合
  AWG-KPの下:附属書Iの排出削減、…
  AWG-LCAの下:緩和(NAMAs:途上国による国毎に適切な緩和行動)、資金、適応、技術、共有ビジョン
 プレナリー/全体会合、総会
 廊下にて/各国代表から個別に集めた非公式情報、感想

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2009年 9月 28日 月曜日
AWG-KPコンタクトグループ:
附属書Iの排出削減
 日本は、新政府の気候政策目標を紹介、これには2020年までに1990年比で25%排出量を削減するとの中期目標が含まれると述べ、資金面、技術面での支援を強調した。同代表は、この約束は全ての主要経済国が参加する公平かつ効果的な国際的枠組が前提であると指摘し、議定書の単なる延長は十分でないことを強調した。同代表は、日本はこの新しい目標にオフセットや吸収源を含めるかどうかまだ決定していないと説明した。

2009年 9月 29日 火曜日
附属書I国の排出削減:
 日本は、2020年までに90年比25%削減するという日本の誓約は、すべての主要排出国の参加を伴う効果的で公平な合意を前提とするものであることを強調した。

2009年 9月 30日 水曜日
附属書Iの排出削減:
 日本は、長期目標の重要性と、途上国からの排出量の大きさを指摘した。同代表は、日本の目標はすべての主要排出国が参加する包括的な合意を前提にしたものだと繰り返した。

 日本は、想定した水準に米国が合意するかどうかは保証できないことを強調し、プロセスの政治的な存続性を損ないかねないと警告した。また同代表は、45%の総量目標は、「全体像」を理解する上で重要な非附属書I締約国の行動を考慮に入れていないと指摘した。

 (中国は、全体排出量を、2020年までに40-45%削減するのは附属書I締約国の基本的な責任であることを強調し、締約国がこの責任レベルで合意しないなら、共同責任はどこにあると考えるか明確にするべきだと述べた。)

2009年 10月 1日 木曜日
AWG-LCAコンタクトグループ
緩和
 日本は、締約国に共通する責任を強調した。

附属書I排出削減量
 日本は、自国の約束は1990年を基準年としているが、各国の参加を最大限にするには、他の基準年を選択できる柔軟性を持たせるべきだと強調した。

2009年 10月 2日 金曜日
AWG-LCAプレナリー
 日本は、文章に関する作業のスピードアップを図るよう求め、緩和全体に係る問題を議論し、二つの交渉トラックで一貫性を図る必要があると指摘した。

AWG-KPプレナリー
 日本は、全体に係る問題を適切な場で議論するよう求めた。日本とオーストラリアは、COP 15では包括的な成果が必要だと指摘した。

(気候行動ネットワークは、2020年までに1990年比で40%の削減、5年間の約束期間、基準年は1990年を保持するよう求めた。BUSINESS AND INDUSTRYは、CDM規則の改革は、セクター別クレジットおよび取引とともに、民間部門の投資を促進すると強調した。CLIMATE JUSTICE NOWは、締約国が科学に基づいた排出削減約束をし、オフセットを用いることなくこれを達成するよう求め、AWG-KPでの行動がAWG-LCAの「錠を開ける」と強調した。)

2009年10月3日 土曜
AWG-LCA コンタクトグループ
緩和 (BAPサブパラグラフ 1 (b)(ii)
 日本は、MRVに関する新たなサブセクションの中にある諸問題が緩和のコンタクトグループで最重要課題として討議されると脚注の中で指摘することについて“感謝の意”を示した。
 日本は、排出原単位の数値目標の達成やNAMAsの一環としての国別行動計画に関する日本提案をテキストに反映すべきであると指摘した。

2009年 10月 5日 月曜日
AWG-LCAコンタクトグループ
共有ビジョン
(アンティグア・バーブーダはAOSISの立場で発言し、SIDSおよびLDCsに対する気候変動の影響を最小限に抑制することをベンチマークにすべきだと述べ、2050年までに世界の排出削減量を1990年比で85%とし、2020年までにピークを迎えることとし、附属書I諸国の削減量は2050年までに1990年比で95%以上とするよう提案した。メキシコは環境十全性グループの立場で発言し、日本、EU、米国とともに、2050年までに排出量半減という世界目標への支持を表明し、EUは、先進国は2050年までに80-95%排出量を減少させなければならないと指摘した。
 ノルウェーは、科学主導の手法を支持し、排出量は遅くとも2015年までにピークに達し、2050年までに世界の排出量を85%削減することを提案した。オーストラリアは、2050年までに半減するとの世界目標を支持し、遅くとも2020年までに排出量のピークを迎えることを支持した。)

 日本は、2015年から2025年の間に排出量のピークを迎えることを支持した。

(南アフリカは、附属書I諸国が2020年までに1990年比で少なくとも40%排出量を削減し、2050年までに80%削減することを支持した。コスタリカは自国のほかグアテマラおよびパナマに代わり発言し、長期目標を科学に基づく数値目標に反映させる必要があるとし、350 ppmでの濃度安定化を支持した。
 米国は、長期目標は集約的努力を誘起し、これに指針を与えるべきであり、これを世界中に伝えるべきだと強調した。同代表は、中期の緩和目標、NAMAs、資金は関連するコンタクトグループに移して議論するよう提案した。
 ガンビアはアフリカン・グループの立場で発言し、共有ビジョンの表現を実質的で運用可能なものにし、BAPの4つのビルディングブロック全てを対象とする必要があると強調した。ロシアは、長期目標を簡略で運用面中心の言葉にすることを支持した。
 フィリピンは、歴史的責任を強調した。中国は、共有ビジョンでは4つのビルディンブブロックのほか、持続可能な開発についても考慮する必要があると述べた。サウジアラビアは、気候変動の影響に対する脆弱性だけでなく、経済的な脆弱性にも焦点を当てると強調した。インドは、長期目標を資金や技術移転などの他の目標と結びつけるべきだと述べた。)

緩和
 日本は、政策措置、MRV、レビューに関する自国の提案を全体緩和コンタクトグループで議論することを希望した。議長のZammit Cutajarは、日本の提案については全体緩和グループで検討すると述べた。

緩和(BAPサブパラグラフ1(b)(vi))
 米国は、カナダ、オーストラリア、日本の支持を得て、対応措置に関する作業で効果的な緩和努力が損なわれてはならないと強調した。同代表は、化石燃料の産出で利益を得ている経済国の一人当たりGDPは「十分先進国の範疇にある」と強調し、最も脆弱な国の議論に焦点を当てるべきだと述べた。同代表は、日本、カナダ、ロシアとともに、SBIの下で恒久的なフォーラムを設置するとする文章の削除を提案した。

2009年10月6日 火曜日
緩和 (BAPサブパラグラフ 1(b)(v)):
 日本、オーストラリア、 ニュージーランドをはじめとする国々は、新メカニズムの提案を検討することを支持し、既存メカニズムの議論の重要性についても強調した。日本は、京都議定書に基づく既存のメカニズムに関連した自国の提案のテキストを残す必要があると指摘した。

資金:
 日本は、重複を避けるために、UNFCCCと議定書の下にある既存の基金の役割と業務について再検討する必要があるとし、新たな官僚機構の設立に警戒感を示した。

AWG-KP コンタクトグループ及び 非公式折衝
 いくつかの附属書I国が、柔軟性と費用効果の高い排出削減の必要性を指摘した。スイス、日本、カナダ等の国々は、“補足性”のコンセプトを定量化する必要はないと強調した。

2009年 10月 7日 水曜日
 午後、締約国は、キャパシティビルディングの実施、およびこれに伴う制度メカニズムの実施に焦点を当てた。オーストラリアは日本、カナダ、米国、EUの支持を受け、制度アレンジとMRVの重要性を強調した。
これら諸国の代表は、資金コンタクトグループでの制度メカニズムの議論を受け、文書に戻って議論する必要があると強調した。

AWG-KPコンタクトグループ
附属書I排出削減量
 附属書I全体目標および個別目標の数値に関する提案のとりまとめについて、
日本は、文書更新の際には、2020年までに1990年比で25%削減という最近発表した新しい目標値が反映されるべきだと述べた。

 3.9条に基づく議定書の改定案(附属書Iの更なる約束)に関する議論では、
日本はオーストラリアとニュージーランドの支持を受け、異なる年度は基準年ととらえるべきではなく、比較対象年度であると説明し、これを含めることは比較可能性や明確性の面で役立つと述べた。同代表は、このアイデアはQELROsを絶対削減量で表し、多様な年度を参照年度として削減割合を表現することだと付け加えた。

2009年 10月 8日 木曜日
AWG-LCAコンタクトグループ
緩和(BAPサブパラグラフ1(b)(ii))
 またカナダは、原子力や大規模水力など環境に悪影響を与える技術をNAMAsに含めるべきでないとするパラグラフの削除を提案し、アルゼンチン、アフリカングループの立場で南アフリカ、日本、エチオピア、メキシコはこれを支持したが、サウジアラビアは反対した。

アフリカングループとインドは、計画および戦略に関するクラスターの削除を提案したが、オーストラリア、EU、ニュージーランド、日本はこのクラスターの保持を支持した。

適応
 日本は、米国、オーストラリア、ノルウェーとともに、資金供与の規定は資金コンタクトグループで扱うべきだと述べた。

資金
 日本は、資金源の規模を大幅に拡大する必要があると強調し、ODAを除外することに警告した。

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by togura04 | 2009-10-11 16:10 | 国内方針

ボン会合の評価について

(初出6月16日)
 ボン会合の評価についてまとめておきます。

とはいっても、独自のことをするわけではなくて、
●地球交渉速報(ENB)のサマリーから抜粋を紹介しておくものです。
pdf版はこちら。
http://www.iisd.ca/download/pdf/enb12421e.pdf

会合の短い分析(A Brief Analysis of the Meetings)-抄訳
・コペンハーゲンまで半年を切り、新たな合意のためのアイデアの大半は、ここボンBonn II会合で作られたテキストに盛り込まれた。コペンハーゲンで作られるのが京都議定書の改正であれ、気候変動枠組条約の下の新たな議定書であれ、半年前に文章での提案がなされる必要があるためである。

・AWG-LCAとAWG-KPはどちらもテキストについて討論を行ったが、AWG-KP(議定書の先進国の対策の更新について)の方が、細かい論点についての議論が行われた。

・AWG-LCA:彫刻を始める前の塊りを選ぶ段階
 始まる直前に提供された”マイケルの文書”から、交渉のスタートポイントを作るために多くのコメントがなされ、当初の53ページから200ページに膨れ上がった。これを意味のある”彫刻”に形作るためには、特に”政治的なビジョン”が必要である、と専門家は語る。
 どのような形の法的文書にするのか、はインフォーマルミーティングで初めて討議されたが、バリCOP13で決められなかったのと同じく、見解が別れた。
 新たな議定書を作る提案が、(日本を含む)5カ国から行われたが、その討議はCOP15の本番で初めて行われる。

・AWG-KP:複雑なパズルの断片を彫り始める
 先進国の目標の更新に関しては、「数値目標」とその実施を担保する「法制度」の両方の複雑なパズルのピースを掘り始めている。
 途上国のほとんどは、まず先進国が附属書B国の野心的な目標を定めることを求めていたが、ほとんどの先進国は、目標を決めてから法制度を確定した京都の悪い経験を避けたいと思っている。

以下、続きは後日に。


●ちょっとズルして、NGO交渉ウォッチャーであるWWFJapanの山岸氏の個人ブログへのリンクを。
http://d.hatena.ne.jp/rdaneelolivaw/20090612
 ”こうして全体の内容をざっと見てみると、書かれている中身そのものがダメということではないのだが、明らかに、今回の結論としては足りないものがある。それは、先進国全体の削減水準に関する結論である。
 個別の国々の削減目標は、コペンハーゲンでなければ決まらないだろうというのは分かるのだが、先進国「全体」の削減幅は、そろそろきちんとした形で示さないと、途上国からの積極的な交渉態度を引き出すことはできないだろう。
 日本は、あまり野心的でない中期目標を掲げたことで、この流れは決して前向きには貢献できていない。
 先進国の交渉官の立場からすれば、先に先進国だけのコミットメントにつながるような結論はさけなければならず、コペンハーゲンの最終局面で全てが決まればいいと思っているので、この点について進展がないのは悪いことではないと思っているのだと思う。
 しかし、その交渉姿勢では、おそらくこのまま膠着状態が続き、先進国が議論したいと思っている「途上国の次期枠組み内での削減行動」には議論が辿り着けない恐れがある。”

 とのことでした。


●日本政府の報道発表(pdf版)はこちら。
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=13742&hou_id=11240
”附属書Ⅰ国(先進国)全体の削減量については、途上国は先進国の歴史的責任を強調し、科学の要請に基づきトップダウンで野心的な数値を決定すべきと主張した。具体的には、IPCC 第4次報告書にある25~40%削減を根拠にしつつ、2020 年に1990 年比で、南アフリカが40%、小島嶼国連合が45%、フィリピンが50%、インドが79.2%を提案した。”


●山岸氏のブログで大事な記事を紹介していたので、図を含めて以下に紹介しておきましょう。
Nature誌へのコメンタリーとして投稿、6/11に公表された記事
Halfway to Copenhagen, no way to 2 °C (コペンハーゲンへの道半ば、しかし2℃未満への道には非ず)
Joeri Rogelj, Bill Hare, Julia Nabel, Kirsten Macey, Michiel Schaeffer, Kathleen Markmann & Malte Meinshausen
http://www.nature.com/climate/2009/0907/full/climate.2009.57.html
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 グラフの説明:図は2000年から2050年についての累積CO2排出量1兆トンの経路と、コペンハーゲン合意途中の最良'current best'のシナリオ経路の2種の経路について、(a)京都議定書規制の6種の温室効果ガスの総排出量、(b)同大気中濃度、(c)21世紀中の平均表面温度上昇幅の予測値の3つのグラフを示している。bとcには同じ不確実性の範囲を示している。

”100ヶ国以上の国は温暖化の制限を2℃以下とすることを提唱している。この国々の人口は2005年の世界人口の25%以上を占める。さらに、小島嶼国連合(AOSIS)を含む最も気候災害に脆弱な途上国の多くは、産業革命以前に比べて1.5℃昇温で食い止めることを求めている。”

”この分析によれば、現在のコペンハーゲン途中の最良のシナリオ経路では、温暖化を2℃あるいは1.5℃に抑えるチャンスは事実上ゼロである。つまり、事実上2℃超えが確実に起こる。”

 ・・・ということで、たとえコペンハーゲンで合意に達成したとしても、ほぼ意味のない交渉合意が出来上がってしまうという危機の最中にあると言わざるを得ません。 
 →以前の記事「適応策:2℃のラインを守れ、しかし4℃昇温に備えよ」を参照ください。
”・私たちにどんな手が残されている?
 できたと仮定して:
  … 過去にない排出の緩和策の革新が行われ
  … 650ppmv CO2e での安定化が、私たちがますます最善の成果と期待できるようになる
  i.e. ~4℃以上の人為的な気候変動を意味する
・結論として
 私たちは緊急に、気候変動議論の枠組を変える必要かある:
  緩和策としては
   政策を動かすために2℃目標を残せ
  適応策としては
   4℃に耐えるための政策が必要 ”

 →代替案として、姉妹ブログ『救命ボートをどう造ろう』の方での考察を早急に進めないといけない状況のようです。
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by togura04 | 2009-06-19 00:58 | コペンCOP15/CMP5
とのことです。

 今日夕方に麻生首相による発表がありました、真水分を1%深堀りしたものだそうです。
麻生内閣総理大臣記者会見

結局は経済産業省の思惑通りで押し切ったものです。

そしてそれを受けて、10日のボン会合では午前10:30からのAWG-LCAの非公式プレナリー会議の最後に日本代表団からの発表も行われました。
http://unfccc2.meta-fusion.com/kongresse/090601_SB30_Bonn/templ/ply_page.php?id_kongresssession=1719&player_mode=isdn_real
「麻生首相が気候変動対策の中期排出削減目標を東京で公表した。主な点は、洞爺湖サミットで合意した2050年の半減のためには先進国の排出量は2015年までに、途上国の排出量は2025年までにピークを過ぎなければならず、首相は2020年に2005年レベルからの15%削減を選択した。これは極端に野心的な目標であり、石油ショック時の30%改善を超える33%の効率向上が必要である。真水(clear blue water)すなわち国内対策によるものである云々」と伝えました。

 これに対する反応を、いつものデンマーク政府のCOP15公式HPより紹介しておきます。
・Disappointing bid from Japan
http://en.cop15.dk/news/view+news?newsid=1476
”Japans new target is equivalent to a cut of eight percent from 1990 levels, which is only a little more than the six percent commitment agreed on under the Kyoto Protocol for the period ending in 2012.

"Prime Minister Aso's reported plan is appalling(がっかりさせる)," comments Kim Carstensen, head of WWF's Global Climate Initiative to Reuters. "The new Aso target would mean that Japan effectively gives dirty industries the freedom to pollute without limits for eight years(新たな麻生ターゲットは日本がさらに8年間も汚染産業に汚染の自由を与え続けるものだ)."”
”Observers in Australia and China tell Reuters that the Japanese cuts are not deep enough to bring India and China into a position where they will commit themselves to reductions, which they are not today.オートラリアと中国のオブザーバーは、「日本の目標値は大幅削減ではないため、インドと中国に今までしていない削減を公約させることができるほどではない」と語った。”

●NGOsの反応
 このスピーチを受けた会場でのCAN-Japanの記者会見のウェブキャストもあります。
http://unfccc2.meta-fusion.com/kongresse/090601_SB30_Bonn/templ/ply_page.php?id_kongresssession=1821&player_mode=isdn_real
 この途中で、「ジョージウォーカー」アソー氏に本日の化石賞も授与されました。Stupid George WalkerことSGWとしてはお仲間が増えてトホホでございます。
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 記者会見の中では、そもそも京都目標を日本政府はどうやって達成するつもりなのか、総選挙で政権交代したら民主党はどんな目標を出すのか、なぜ05年を基準年にしたがっているのか、などの活発な質疑が行われました。いやー画期的。(Photo Courtesy IISD ENB)

 日本では、気候ネットワークの反論プレスリリース
・日本の「8%削減」中期目標 このままでは国際社会から孤立する
http://www.kikonet.org/research/archive/mtt/pr20090610.pdf
が詳しいです。

 他の環境NGOもいずれも工夫を凝らしたプレスリリースを出していますね。
・日本の中期目標、温暖化をさらに危険な領域に―グリーンピースが厳しく批判
http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20090610ce_html

・CASA:8%削減(90年比)の中期目標を撤回し、科学に基づく削減目標の再考を!
http://www.bnet.jp/casa/teigen/090610seimei%20tyukimoku.pdf

・WWFJapan:「05年比15%削減」=「90年比8%削減」ではヒーローになれない!
http://www.wwf.or.jp/activity/lib/press/2009/p09061001.htm

・FoEJapan:「90 年比-8%」では先進国としての責任放棄
http://www.foejapan.org/lifestyle/ondanka/090610.pdf
 同・化石燃料恐竜と麻生首相のツーショット

・環境エネルギー政策研究所(ISEP):政府の地球温暖化対策の中期目標に対する意見
http://www.isep.or.jp/press/090610isep_midtermtarget_press.pdf


●メディアの反応を以下に紹介します。

・おそらく共同通信からの配信でしょう。地元紙(愛媛新聞)に掲載されていた解説を全文引用しておきます。ズバリ、こういう展開でしょうね。
 「2005年比15%減との日本の温室効果ガス削減の中期目標は「野心的」と形容するには程遠く、京都議定書に次ぐ次期の国際的な温暖化対策の枠組づくりの交渉で主導権を握るのも困難だ。
 今年末の合意を目指す国際交渉では「温暖化の深刻な被害回避には、先進国全体で20年に25~40%の排出削減が必要だ」との気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の指摘を踏まえた議論が中心。発展途上国には、温暖化の影響がより深刻になるとして、40%以上の削減を求める声も多い。05年比15%減は90年比ではわずか8%で、IPCCの指摘からの隔たりは大きい。
 そもそも、日本国内の目標の検討にはIPCCのように、温暖化をどの水準に抑えるのかという議論がほとんどないという致命的欠陥があった。
経済力も技術力も豊かな日本の小さな目標が、温暖化に脅かされる島嶼国や貧しい途上国などと危機感を共有したものとみなされることもあり得ない。
仮に日本が15%減のまま先進国全体で90年比25%を達成するには、欧州連合(EU)と米国、ロシアは20~30%の削減が必要だとの試算もあり、先進国間の合意も難しい
 次期枠組交渉の焦点は、米国と中国の参加で、これにEUを加えた3極の主導で交渉が進むとの観測が強まっている。今回の目標は、日本がそこに割って入る有効なカードを放棄したことを意味するともいえる。」

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by togura04 | 2009-06-10 21:53 | 国内方針
 AWGLCA5/AWGKP7 ドイツ・ボン(2009年3月29日~4月8日)会合が終わったようです。

気候ネットワークの発行している会議場通信Kikoより
http://www.kikonet.org/theme/archive/kokusai/AWG5_7/KikoAWG5_7-No1.pdf

http://www.kikonet.org/theme/archive/kokusai/AWG5_7/KikoAWG5_7-No2.pdf

4/17日追記:WWFJapanの解説が掲載されています。
2009年 国連気候変動ボン会議の報告


毎日:地球温暖化対策:先進国目標、持ち越し 途上国との溝埋まらず--国連作業部会が閉幕
http://mainichi.jp/select/science/news/20090409dde007040055000c.html
 ”各国は12月の気候変動枠組み条約締約国会議での合意に向け、協議を加速させるため、8月と11月に追加会合を開くことを決めた。”とのことです。

 ”海面上昇で水没が懸念されるツバルなどが「先進国全体で20年までに排出量を90年比で45%削減すべきだ」と主張し、その目標を文書に盛り込むよう要請した。一度は草案に盛り込まれたが、先進国が反発。最終文書に数値が盛り込まれず、「関係国から提示された情報に留意する」との表現で落ち着いた。”とのことで残念です。

日本政府代表団による概要と評価
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/awg_lca5_kp7.html

日経新聞社説 米復帰で着地探る排出削減(4/12)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090411AS1K1000510042009.html
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by togura04 | 2009-04-09 18:28 | コペンCOP15/CMP5