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地球温暖化の国際交渉をフォローしたいところです


by togura04

今年2回目のボン準備会合(6/1~12)

 関連記事を紹介していきます。

国連環境デー(6/5)に国連環境計画(UNEP)の事務局長アキム・スタイナーへのインタビュー記事がありました。
IPS:Twilight of the Fossil Fuel Era?
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=47108
”アキム・スタイナー事務局長は「2008年は、化石燃料と原発よりも、非化石エネルギー源への投資が多かった初めての年だった。」と語った。
 UNEPは昨年来、経済を再活性化するためのグローバル・グリーン・ニューディール、再生可能エネルギーと森林や土壌などの自然資源に対する景気刺激策を行うもの、を求めてきた。
「再生可能エネルギーはいまや、世界のエネルギーミックスの中で化石燃料と同様に(あるいはそれ以上、)重要となるティッピングポイントに到達した。」と彼は語った。
UNEPの『Global Trends in Sustainable Energy Investment 2009』によると、2008年におけるこれらの投資額は、04年の4倍以上となっている。
 1050億ドルが太陽光(335億ドル、前年比49%増)、風力(518億ドル、前年比1%増)、地熱、小水力、バイオマスの40GW分のエネルギー生産のために直接投資された。
350億ドルは大規模水力発電に投資され、25GWの発電につながっている。
途上国への投資は、08年に366億ドル(前年比27%増)に増え、初めてグローバルな投資の1/3に上った。
 And the green energy sector could receive a huge boost at the upcoming U.N. climate meeting in Copenhagen this December. Steiner says a new climate agreement could be "the biggest renewables stimulus package of them all" and ratchet investment up from "second gear and into third and fourth gear" where it needs to be.”

環境NGOのネットワークによる会議場通信
Eco1, Eco2(”PM Aso, Be a Hero!”と題した、日経新聞への広告を紹介した記事が掲載されています。), Eco3, Eco4,Eco5, Eco6, Eco7, Eco8, Eco9 ,Eco10 がこれまで発行されています。
 また、Eco2には、55Ø.ørgという(350.orgのストーリーを使って政府の及び腰を皮肉った)記事があります。

6/1共同通信より
「地球温暖化対策の作業部会開幕 次期枠組みで激しい交渉に」
【ボン1日共同】
…部会の議長が事前に、先進国全体の削減数値案や発展途上国の取り組みに関する選択肢などを盛り込んだ、次期枠組みのたたき台となる文書を発表しており、この文書を基に交渉が進む。
…文書はまず、気候に危険な影響を及ぼさないためには、地球規模で温室効果ガスの大幅な排出削減が必要だと指摘。先進国全体の削減数値として、20年に1990年比「25~40%」「40%以上」などを選択肢として挙げ、産業革命前からの気温上昇を抑える目標として「2度未満」などの案も示した。また途上国が実施すべき取り組み内容の案も列挙している。
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 共同通信の井田徹治記者は、COPの始まる前の昔から気候変動の国際交渉を追いかけ続けている記者で、京都議定書の温暖化交渉の内幕についての本も出しています。(現在では絶版のはずですが、一番内実に踏み込んだ本だと思います。)

 
by togura04 | 2009-06-07 15:18 | コペンCOP15/CMP5